自然環境保護プロジェクト
奄美黒糖焼酎「AMAMI SASHIBA」の売上の一部を、奄美を経由して日本やアジア各地に渡る絶滅危惧種サシバをはじめ奄美に生息する野鳥たちの保護活動に寄付いたします。
サシバはタカの仲間の渡り鳥です。
奄美大島は国内最大級のサシバの越冬地で、主に東日本から東北地方で繁殖したサシバが冬越しをしていることがわかってきました。
繁殖に必要な里山環境等の減少や、海外では食用のための密猟もあり、絶滅危惧種に指定されています。
「ピックィー」とよく鳴くサシバは、奄美大島では「ピーちばヒュー」(サシバが鳴くころシーラが捕れる)という言葉で、島民に秋の到来を知らせるタカとして親しまれています。
※写真提供:与名正三
※ IUCNの生息分布図を参考に一部修正
中でも、奄美大島の南部、世界自然遺産の登録地域でもある湯湾岳(ゆわんだけ)を有する宇検村(うけんそん)では、300羽を超えるサシバが越冬する自然豊かな場所です。
多くの村民にとって日常的な自然環境が、世界自然遺産に相応しい普遍的かつ傑出したものであることを示す一例として、冬に渡ってくるサシバが挙げられます。
サシバの越冬個体数は、奄美大島の環境がどれだけ健全に保たれているかを示す重要な指標となっているそうです。
宇検村を拠点に活動される奄美大島開運酒造様の自然環境保護プロジェクト「AMAMI SASHIBA」が、この鳥の重要性と奄美大島の自然環境の価値をさらに広く知ってもらう良いきっかけとなることを願っています。
宇検村 村長
元山 公知
奄美大島における
サシバの治療の現状
2024年度に奄美大島で治療を受けたサシバは27羽(当社調べ)。 行政の補助金等はあるものの、一般の動物診療では治療費の中に含まれる家賃・光熱費などの固定費や人件費、設備費などは補助の対象外である他、野生に戻すことができないと判断された終生飼育のサシバの飼育費もかかってきます。
現在、そういった費用に関しては年間約100万円を地元の獣医師さんが自ら負担している状態です。 しかし、実際にはそれすら表面化しているほんの一部に過ぎません。
奄美大島で
サシバの治療にあたる
獣医師からのコメント
奄美いんまや動物病院
院長/獣医師 伊藤圭子さん
長年野生動物の救護に携わっていますが、救護の本質は「原因を探り、再発をさせないこと」「野生動物における問題を広く知ってもらうこと」「野生動物との適切な距離感を知ってもらうこと」だと思っています。
どうしても治療行為に注目が行きがちですが、実際はその後やその前の対策がとても重要になります。野生動物はヒトが怖い・ヒトと距離を置きたいいきもの。ペットではありません。救護される時点でも逃げられない命のぎりぎりであり、死亡してしまうことが多いです(野生復帰率は3~4割)。しかし、死亡したら終わりではありません。死因の究明やその結果からの再発防止、遺伝子・血液・外部寄生虫保存などあらゆる方面に生かされていくべく次の作業が待っています。
例えばサシバの場合、農作物対策の防鳥ネットに絡まってしまうことが多く、ネットの張り方の工夫次第で予防できるはずなのです。それをもっと広く知ってもらう努力もしていかねばなりません。救護という分かりやすいこと以上に、予防や生息環境整備などはどうしても意識や予算が遠のきがち。救護されるような事態にならず、未然に防ぐ活動にも意識を向けて欲しいと思っています。
奄美野生動物医学センター
センター長 新屋惣さん
サシバが保護される要因の多くは、交通事故や農業用ネットへの絡まりなど、人為的なものです。例えば、農業用ネットに絡まってケガや衰弱する事例や、自動車との交通事故に遭い骨折する事例が多く見られます。人間活動が原因で負傷してしまった野生動物に関しては、人が責任を持って対処すべきだと思います。
奄美大島はサシバの重要な越冬地であり、傷病個体の治療はサシバの種の保全のために重要だと考えています。サシバを適切に保全する事は、サシバのみでなく、食物連鎖でつながる多くの野生動物を保全することに繋がります。
救護活動では、単に傷病個体を治すのみではなく、治療の過程で学術的に貴重な知見が得られます。フィールドでの観察等では難しいデータの収集や、経時的なサンプリングを治療中に行う事で、救護活動を通してでしか実施できない学術研究が展開できます。
救護活動の事例を多くの方に知っていただく事で、サシバが保護される事例がどのように予防できるかを考え実行して頂く機会になると思います。サシバを含む奄美大島の野生動物を、より多くの方に知って頂き、より発展的な保全活動につながる事を、本プロジェクトに期待しています。
フィリピンでの
密猟防止活動の現状
サシバの主要な越冬地であるフィリピンでは古くから食料として捕獲されていましたが、法律も整備されて、今ではサシバは禁猟鳥として保護されています。現地のNGOと国内からはアジア猛禽類ネットワークの代表である山﨑亨氏らの活躍により、フィリピンの一部の地域では狩猟を完全に無くすことに成功しましたが、未だ一部の地域ではサシバの密猟が行われており、密猟の根絶は想像以上に困難な課題となっています。
奄美黒糖焼酎は、主原料に黒糖(黒砂糖)とお米(米こうじ)を使用した単式蒸留焼酎で奄美群島でしか製造が認められていない希少な焼酎です。
この商品の主原料である黒糖は、サシバが渡ると言われる地元奄美大島の宇検村の自社製糖工場にて製造された黒糖と沖縄県宮古諸島の多良間島の黒糖を使用しております。
仕込水には世界自然遺産登録の地域である宇検村の奄美群島最高峰の霊峰“湯湾岳”からのピュアな伏流水が使用さています。黒糖風味豊かな旨味と軽やかな味わいの原酒がベストバランスでブレンドされた黒糖焼酎樽酒です。
チーズやチョコレートと併せて、オンザロックや炭酸割りがオススメ。お土産にもピッタリな200ml容器のポケットサイズです。
「2025国際サシバサミット」が宇検村で開催される2025年10月25日を機に発売をスタートします。
Details
- 品目
- 奄美黒糖焼酎
- 原料
- 黒糖(奄美大島宇検村製造、沖縄県多良間島製造)、米麹(国産米、タイ産米)
- 容量
- 200ml
- アルコール度数
- 30%
- 製造元
- 株式会社奄美大島開運酒造
PROTECTION
PROJECT 2
自然環境保護プロジェクトについて
奄美黒糖焼酎「AMAMI SASHIBA」1本につき100円を奄美を経由して日本やアジア各地に渡る絶滅危惧種サシバをはじめ奄美に生息する野鳥たちの保護活動に寄付いたします。
Online shopプロジェクト実績
2025年11月30日 現在
- 売上本数
- 965本
- 寄付金額
- 96,500円
AMAMI RABBIT
奄美黒糖焼酎「AMAMI RABBIT」は、売上の一部をアマミノクロウサギを保護するために寄付しています。
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